「ワインデイズ」レーベル

----- 「デイリースポーツ」2005年8月15日 -----

“オヤジ版ゴスペラーズ”CDデビュー
会社員に町工場社長、学者も歌う

 まだまだオレたちやれるんだよ―。同世代への熱いメッセージを込めて、50歳前後のおじさん5人組アカペラ・グループ「エンカペラG」が24日、アルバム「艶capella」(エンカペラ)でデビューする。バックバンドも声だけという純アカペラで、演歌&歌謡曲を歌う“世界初”のスタイルに注目だ。

 肩たたきにリストラ…リタイア後のことも視野に入ってくる。40〜50代の人間の厳しい現実。だが「そんなおじさんだって、まだまだできるんだ!」。エンカペラGは、そんなメッセージを発信しようとしている。
 メンバーはもともと合唱グループの中心として活動していたが、今年に入って同世代のプロデューサーに「オレたちの世代は今、どんどん追いやられている。でも『最後まで現役で頑張ろう!』ってメッセージを送れるような活動をしよう」とCDデビューの話を持ちかけられて実現した。
 同世代にメッセージを送る。だから楽曲も演歌&歌謡曲が中心。アルバムもオリジナル曲以外は「北酒場」「雪国」「川の流れのように」など大ヒット曲15曲を収録。ムードコーラスといわれた演歌グループと違い、すべて声がバックバンド。“おじさん版ゴスペラーズ”だ。
 普段の5人は、町工場の経営者、会社員、生物学者など音楽とは関係ない世界で生きている。仕事と音楽の二刀流。練習は平日の夜や土、日曜日。時間も限られる。一発OKだった収録直後に会社員のメンバーの1人がインドに転勤になるハプニングもあった。
 一念発起の平均年齢40代後半。たとえデビューは遅くても「やればできる」―同世代に大きな勇気を与える。
(デイリースポーツ)




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