----- マギー2004年2月号より -----
〜ディスク評〜
4つの声が演じるピアニストたち。
 2002年に誕生したというXUXUサウンド。昨年9月リリースのアルバム「か・
れ・は」で、ほぼ100%の完成度を誇った4人のヴォイス・アートが、日本の
ミュージック・シーンに強烈なインパクトを与えたのも束の間・・・、早くも新
たなる仰天ボイス・パフォーマンスを披露!
 それは、4つの声によるインタープレイでピアニストを表現するという斬新な
試み。決してピアノの物真似や音真似ではなく、巨匠ジャズ・ピアニスト達の個
性が散りばめられた唯一無二の声の芸術作品。レコーディングは全て一発録り!
 オープニングはオスカー・ピーターソンの「酒とバラの日々」。一瞬狐に抓ま
れたような空間に誘われるが、やがて声によるインター・プレイって何?という
疑問は払拭され、このアルバムの意図が見えてくる。中でも、カウント・ベイ
シーの2ヴァージョンは興味深い。ピアノによる「ブルース・イン・ジ・アレ
イ」に続く「ソング・オブ・ジ・アイランド」は、何とハモンド・オルガン・
ヴァージョンに挑戦!女性の声、この4人だからこそ実現した遊び心には、既に
余裕・貫禄さえ漂う。
 一番期待したモンクの「煙が目にしみる」では、あの強烈な個性に劣らぬ 独創
性でスリリングなヴォーカルを披露。テイタム節を見事に再現した「二人でお茶
を」も素晴らしい。そして、最後に味わう「Bマイナー・ワルツ」。ビル・エバ
ンスのロマンチックな調べを、4人のハーモニーが如何に奏でるかは聴いてから
のお楽しみ・・・。
                               (加瀬正之)


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