アカペラの常識を覆すようなXUXU独特のサウンドがフランスでも大反響
日本人初の快挙!XUXUがパリのジャズ祭に出演

--- スィングジャーナル2007年9月号より ---

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 パリ近郊のベインヌで約1週間にわたり『トゥーチ・ドゥ・ジャズ』(Touches de Jazz)というジャズ・フェスティバルが毎年繰り広げられている。今年は6月27日からスタートしたフェスティバルの2日目に、はるばる日本からXUXUという女性4人のアカペラ・グループが出演することを聞きつけ、ロンドンからベインヌまでやって来た。
 開演時間を過ぎてどんどん人が入り始め、ホールが埋まった。XUXUは日本では、本誌日本ジャズメン読者人気投票「ボーカル・グループ部門」4年連続1位 になるなどの実績があり、またテレビ出演などもあり結構名が通っているが、ここ海外ではCDもまだ発売されておらず、まったくの無名である。にもかかわらず、これだけの人が、しかもパリ郊外までわざわざ観に来る。ヨーロッパのジャズ・ファン層の厚さを感じた。日本人の姿はまったくない。
 XUXUの4人は日本の着物をイメージさせる衣装で登場し、まず観客の興味を引く。1曲目、XUXUの絶妙なハーモニーがすばらしい音響でホールに響き渡る。秋吉俊子作「孤軍」。これはすごい!
 4人の声だけなのになぜこれだけ厚みのある音が出来上がるのであろう。ごく一般 的なアカペラを想像していた観客たちは度肝を抜かれたに違いない。アカペラの常識を覆すようなXUXU独特のサウンドがホール一杯に満ちていく。曲が進むにつれて観客全員がどんどんXUXUサウンドに引き込まれていくのが実感出来る。1曲が終わるごとの拍手も凄まじく、暖かく、観客全員、心から拍手を送っているようである。
 XUXUサウンドは日本人の感性でしか表現出来ない、ゆえに観客にとっては、さぞかし新鮮に響いていることであろう。XUXUの4人全員、観客の反応を感じているのだろう、曲が進むにつれて4人ともどんどんインスパイアーされ、観客全体と一体になって行くのが分かる。間違いなくXUXUは人を感動させる特別 な何か、すなわち“something else”を持っていると確信した。観客の反応を目の当たりに感じていると涙が出て来て止まらなくなってしまった。
 あっという間に約1時間の公演が終わった。XUXUが一旦退場した後のアンコールの拍手も凄まじかった。純粋にもっと聴きたい、という割れんばかりの拍手なのである。時間が許せばアンコールが2曲、3曲と続いていったであろう。
 終演後、ここからも凄かった。XUXUの4人はロビーで観客に取り囲まれてたいへんな騒ぎになっている。観客はそれぞれに素晴らしかった、という言葉を掛けているようである。私も観客の一人と言葉を交わした、「どんな音楽をするのか全く見当も付かないので最初は不安だったが、聴いているうちにどんどん引き込まれていったよ、すばらしかったね」と。CD即売会で「今聴いたジョージ・シアリングの“P.S.アイ・ラブ・ユー”の入ったCDを」と言っていた人がいたのにも驚いた。
 この感動的な出来事を目の当たりにして、XUXUは世界に通用する、いやむしろ世界が最初に認めるべきグループだと確信した。超一流アーティストが多数活躍するジャズ先進国であるフランスでこれだけの反響があるのである。これは世界中どこへ行ってもまちがいなく大反響を起こすことが出来るということになる。この素晴らしい感動は世界中のもっともっと多くの人々と共有するべきだと思った。日本国内だけにXUXUの活動が限定されてしまっては何とももったいない。XUXUの今後の世界的な活躍を期待する。
(文・上野敦)

Festival Touches de Jazz 2007オフィシャルサイト
http://www.touchesdejazz.org/


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