ジャズボーカルの一翼を担うコーラス・グループは、ビッグ・バンド時代の添え物としてスタートし、それが次第に独自の人気を博して行った。 ジャズの本場のアメリカではバーバーショップ・スタイルと呼ばれる町のコーラス同好会が各地に存在し、スイング・エラにはビッグ・バンドと結びついたのである。学生たちのグリー・クラブ、教会の聖歌隊などもここには関わっている。さらに、黒人たちのニグロ・スピリチュアルを専らとするグループや、教会でのゴスペル・グループなども加わり、その幅を広げていった。要するにアメリカには様々な人種や階層にコーラスが浸透していたのである。日本人が斉唱で国歌をうたう国民なら、アメリカ人たちは様々な機会に声をそろえて、かつ同時にパートに分かれて、国家や賛美歌を歌ってきた連中なのである。それが、今日のジャズ・ボーカル・グループを支えている。そして04年のジャズ・ボーカルの隆盛にも、このボーカル・グループの動きはきっちり連動しているのだ。
ジャズ・ボーカル新黄金時代その2