「イッツ・ジャズ」レーベル

----- JAZZ LIFE 2004年10月号より -----
すべてにおいてベストな状態で行われたライヴを収録
 ジュニア・マンスの演奏に、スタジオ録音のレコードではなく、ライヴで
(大ホールではなく、小さなクラブの至近距離で)接したことのある方な
ら、この2枚のCDに聴かれる演奏が、絶好調時のものであることに同意して
もらえるはずだ。ライヴは生ものだ。演奏者の体調や気分だけでなく、熱心
な聴衆の反応も大きく影響する。この日のマンスは、いろいろな意味で、ま
さにベストの状態にあった、と推測する。テレパシーで意思疎通を行ってい
るかのようなリヴェラとのコラボレーション、先輩ふたりに必死でついてい
く当時はまだ若手だったクイーンと、三位一体の演奏を繰り広げる。目の前
でこのトリオが演奏していることを想像しながら、聴いてみてほしい。
                              (後藤誠)


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